学生未来会議について

若者の自由な発想による意見・提案を県政に反映させる一助として、県内の大学生、専門学校生、高校生等と知事が、学生を取り巻く様々な課題等について自由な意見交換を行うため、令和3年度から学生未来会議を実施しています。
会議の場で学生の皆さんからいただいた意見は、できる限り県施策や県の長期計画等に反映させるとともに学生の皆さんへもフィードバックしていきます。

兵庫県立大学との学生未来会議

日時令和5年7月5日(水)15:00~16:00
場所兵庫県立大学姫路工学キャンパス A棟4階大会議室
出席者知事、工学部生・工学研究科院生(12名)
テーマ大学・大学院に係る修学支援

発言要旨

【学生A】

 私は奨学金は借りていないが、自分でバイトして稼いだお金で大学院に通っているので、平日は研究、土日はバイトでハードな生活になっています。奨学金の支援についてはよく聞きますが、奨学金を借りなかった場合、借りられなかった場合に、ほかにもなにか支援があったりしたら、大学進学の時点でもう少し兵庫県に留まる人が増え、結果的に兵庫県に就職する人が増えるのではないかと思います。

【齋藤知事】

 学費の問題だと思いますが、兵庫県は学費の支援に関しては国の制度にプラスする形で実施しています。ただ、そこには所得制限がある。一定の所得以下、具体的に言うと、500万以下の世帯の学生さんには、一定の学費の支援をさせていただいています。

 国の方も、これから高等教育の支援をしっかりやっていくと言われているので、その状況を見ながら、県としても何ができるかをこれから考えていきたいと思っていますし、今ある制度としては、先ほど質問でもあった奨学金の返済支援というところで、これをやっていく。ただ、これから何ができるかというのは、これからあらためて少し考えていきたい。学費の問題は大きいですよね。

【学生A】

 そうですね。私はきょうだいが多いので。奨学金をもらうほどではないですが、自立したいし大学院で研究もしたい。

【齋藤知事】

 やはり皆さん4年終わって、それから大学院に行ってとなると、親御さんへの負担が増えるなど、学費の面で自分でも思うところが何かありますか。

【学生A】

 私は妹が大学進学するタイミングで大学院に入学したので、周りが就職し家にお金を入れ出す時期に大学院のお金を払ってもらうのが心苦しい、というのはあります。

【学生B】

 私も弟がいるので、親は気にしなくていいと言ってくれているが、心の中では申し訳ないと思ってしまう。学費の負担は大きいと思うので。

【齋藤知事総括コメント】

 ありがとうございました。今日は、本当に限られた時間の中、皆さんといろんな話ができてよかったです。
 奨学金も含めて、学費の負担が一定程度あるということがわかりましたので、今日いただいたような話を通じて、県としてできることを考えていきたいと思います。
 大事なのは、兵庫県で学んでいただいている若い世代の方への支援を兵庫県としてどのようにできるかということ。兵庫県のみならず日本の将来を担っていく皆さんをどうやって政治行政が応援できるかということですので、これをきちっと、今日の意見を踏まえてやっていきたいと思っています。