行き先は自分で決める HYOGO高校生「海外武者修行」応援プロジェクト
日本から海外に渡り、異国の地で活躍している方は年々増えています。
人口減少や少子化が進む中、これからの時代に重要となるのは「個」の力。
個々の学びを深めるために、留学先でチャレンジする高校生を応援する取り組みが、この“HYOGO高校生「海外武者修行」応援プロジェクト”です。
チャレンジしたい分野と行き先は自分で決める。
昨年度は102人の応募の中から、書類選考、面接の結果を経て10人の留学を応援しました。
行き先を“自分で決めてチャレンジする”というのが、このプロジェクトの大きな特徴です。
行き先は、オーストラリアなどの大洋州やベルギーなどのヨーロッパ、カナダなどの北米にアジアなど。加えて、内容もスポーツや芸術、ボランティアなどの社会貢献など多岐に渡ります。
このプロジェクトを活用した3名に帰国後お話しをうかがいました。
芸術編:韓国×ダンス
“技術だけ”じゃない。変わったのは「ダンスに対しての考え方」

進路に迷っていた時、韓国のアイドルの表現力豊かなパフォーマンスに圧倒されて。「アイドルになるのは無理かもしれないけど、頑張ってみたい」って思ったんです。行く前までは「技術を磨かないと」というプレッシャーが自分の中であったのですが、「“自分がうまくやらないと”っていうのが全部顔に出ているよ」とスタジオの先生に言われて、自分が楽しまないと、全て表情に出てしまうんだなって、はっとしました。その後は音楽を聴いてちゃんとリズムをとって楽しむことを心がけて。本場のK-POPダンスを吸収して帰ろうということを意識していたので、自分から積極的に先生にアドバイスを聞きに行くことも多かったです。
今回、ダンスと韓国語をしっかり学ばないと、という必死な気持ちで向かいました。けど、現地に行ってみたら韓国人はもちろん他の国の方達と触れ合うことも多くて、コミュニケーションって大事なんだなと気がつきました。ダンスも続けながら、語学とかコミュニケーションとか他のことにも挑戦したい。今はそんなふうに次の進路を考えています。

スポーツ編:ニュージーランド×ラグビー
初めて出会ったのはラグビーの「楽しみ方」と試合中の「姿勢」

高校から誘われるがままに始めたラグビー。やってみたらどんどんハマって。こんなにおもしろいスポーツなのに日本ではまだ競技人口も全然多くはないし、面白さがやっぱりまだ世間には伝わってないのかなって思うんです。だからラグビーがすごいポピュラーな国でラグビーをしてみたかった。今も十分良い環境なんですけど、もっとレベルの高い、違う環境も経験したいなと思ったのが留学したいと思ったきっかけです。
ニュージーランドは、僕が予想していたよりも国自体にラグビーがすごく根付いていて。公園の芝生にはラグビーのポールが立っていたり、学校でも昼休みは広場でみんながラグビーしてたり。ラグビーの楽しみ方やプレイ中も姿勢が違う。今まではチームメイトがミスしたりすると「チームでやってるのに何やってるんや」って思っちゃうこともあったけど、向こうでは「しゃあないやん」という感じ。ミスしたらちゃんと慰めてくれるし、「ドンマイ!気にすんな。運が悪かった」っていう感じで。そういうのもいいなと思います。

帰ってきてからは、「ラグビーは楽しむもんや」っていう気持ちがさらに大きくなりました。真剣にやりつつ、楽しむとこは楽しむということを意識しています。
留学に行く前も後も、僕にとってのラグビーは、全く変わりはなく、ずっと楽しくて、人生で一番打ち込んでいて、一番好きなスポーツ。ただ、「楽しいものなんだ」ってことをニュージーランドに行ってさらに再認識できました。
社会貢献編:フィリピン×貧困・教育課題
支援って「してあげる」じゃないんだ。現地に行って体感。

インフラ整備や国際支援に関わる仕事がしたいなってぼんやりと考えていて。そういう仕事をするなら、自然災害が多くて貧困問題なども目にするフィリピンを現地で見てみたいと思ったのが今回の留学のきっかけ。あとは、「発展途上国」に対して自分が持っている先入観も取っ払いたかった。フィリピンを、自分の目で見て、自分で感じてみたいと思いました。
「途上国支援」っていうと何かを「してあげる」みたいな印象だったのが、実際はみなさんも私たちのことを楽しませようとしてくれるし、子どもたちと一緒に遊んだり、本当に「してあげる」じゃなくて「一緒に場所を良くしていく」っていうことなんだなと。でも、そうやって新しい見方がでてくると、またどんどん疑問が増えていって。もっと聞きたかった。2週間じゃ足りないなってすごく思いました。
今回の経験のおかげで、自分が進みたい道である、国際支援の具体的な将来の展望を持てた気がします。フィリピンで今回会ったような人たちと一緒に仕事できるのってすごい楽しいだろうなとも思う。現地に行かなかったら今の自分はなかったなって。そう思います。

帰国後は報告発表や交流で次へのステップへ
このプロジェクトでは、帰国後に1人ずつ留学先での活動成果を報告したり、ご寄附いただいた企業・団体の皆様をはじめとする参加者との交流会を実施しています。
今後のキャリアプラン形成に向けての意見交換も活発で、留学のその先を考える場になっています。


高校生チャレンジ留学~HYOGO高校生「海外武者修行」応援プロジェクト~
https://web.pref.hyogo.lg.jp/kokusaikoryu/challengeryugaku.html


